【コラム】感覚統合運動とは?



こんにちは!


群馬県高崎市の放課後等デイサービス「サン・ジュニア」です。


皆さんは、『感覚統合運動』をご存知でしょうか?


サン・ジュニアでも活動として行なっている『感覚統合運動』ですが、具体的にどのようなものか、またどのような効果があるのかをご紹介したいと思います。



「感覚統合」とは何か?

1)感覚



はじめに感覚とは、「聴覚、視覚、嗅覚、触覚、味覚(五感)+固有覚(力の入れ具合や身体の位置)+前庭覚(身体の傾きや回転やスピード)のこと」を示します。


固有覚や前庭覚は体内から送られてくる情報のため、自覚しにくい部分です。



2)統合


そして統合とは、上記のような複数の感覚を整理したりまとめたりする脳の機能を意味します。


自身が受けた感覚(音、光、体の向きなど)を脳にインプットし、さまざまな刺激の中から注目するものを選んだり、刺激の量を調節することで、その場に応じた動作ができるようになります。


つまり感覚統合がうまくできていないときは、次々と入ってくる情報を上手に整理できず、混乱しやすい状態となってしまいます。




感覚統合の重要さ


五感には、情緒の安定や自身の身体の大きさや長さを知る、働きがあります。


たとえば、自分の好みの肌触りの毛布にくるまれると安心できる、といった経験はありませんか?これは、心地よいものに触れることで、落ち着くという「触覚」のはたらきによるものと言われています。


また、天井が低い場所では身をかがめる動作をするのは、自分の身体の大きさと周囲の環境の関係性を把握してできる動作です。


統合感覚が良く機能することで、周囲の環境や体内からの情報を整理して、その場に応じた動作ができるようになります。


そのための支援のひとつとして、『感覚統合運動』を取り入れています。


・スラックレールを用いたバランス運動

・ジャンプや跳び跳ねる運動 などアプローチはさまざまなものがあります。



公園のアスレチックで遊ぶことも、子どもたちがどのような体の使い方をしているのか、今できることは何か、を知るための機会となっています。



おわりに 

今回はコラムとして、『感覚統合運動とは何か』をご説明させていただきました。

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による専門的な視点も踏まえて、さまざまなアプローチを用いて『感覚統合』の支援をしていきたいと思います。

サンジュニア ブログ

群馬県高崎市の児童発達支援と放課後等デイサービスの多機能事業所 サンジュニアの活動ブログです。 知的障がい、身体障がい、精神障がい、発達障がいをおもちのお子様への療育支援を行っています。 サンジュニアでは、児童発達支援では未就学児のお子様へ、放課後等デイサービスでは主に小学校低学年のお子様への活動や支援プログラムを中心としています。

0コメント

  • 1000 / 1000